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【バレンタイン06】帽子メイジ×鬱姫

再度大遅刻ですみません、家庭の事情で結局一週間無理でした。
またこういうことがあるかもしれないのですが、出来ればホワイトデーまでに完走したいです!
ちなみに現在全く話が出来てないのはイクラクン×ケビンのみですが、残りもネタのみ決定ばっかとホント何という見切り発車。
え、ストック? 途中までしか出来上がってない話のことです。(ぼそっ 先日切れました。

さて、本日は実家に帰ってたシャルルと、待ちくたびれてるモモメノの話です。
私の中では一番のオトコマエがシャルルで、次がガッサンだったりします。
最愛のくせにグリオンの扱いがあんまりよくないのはそういう認識があるせいですかね……。
これにてメインギルドの話はおしまいの予定ですが、グリメルだけはもう一本書くかもしれません。

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どうして実家というものはこうも土産を持たせたがるのだろう。
行きは手ぶら同然の状態だったというのに、帰りには手提げを三つも持たされ、邪魔でしょうがない。しかも袋は右に一つ、左に二つでバランスも悪い。
あたりに広がる夕焼けは綺麗だったが、そんなものに気を配っている余裕もなかった。
ギルドハウスの屋根が見えるとまるでもう到着してしまったような気になり、思わず座り込むところだったが、そこはまだゴールではない。
シャルルはげんなりとした表情で目的のギルドハウスまで歩みを進め、ドアの前に荷物をどさっと降ろした。
食い込んだ紐の痕がついた手を開いたり握ったりしつつ、面倒くさがりのシャルルは帽子の鍔でドアをノックする。
しばらく待っていると、ドアの曇りガラスの向こうに青いものがちらちらと映った。
「シャルル……?」
かろうじて聞こえてきた声はモモメノのものだ。
「開けて。腹減った」
返事をすると、勢いよくドアが開き、モモメノが飛び出してくる。
小柄なシャルルと大して変わらない華奢な体躯は、慌てて伸ばした腕の中にすっぽり収まり、甘えるように髪を揺らす。
「危ないっつの。オレ、腹減ったって言ったじゃん。それに外冷えるし」
「うん……おかえり」
「いや、うんじゃないし。あと、ただいま」
ずっと部屋の中にいたモモメノの体は温かい。疲れていたはずが、ぬくもりに体が軽くなった気がした。
ほのかに鼻をくすぐる甘さも心地よく、ほんの少しだけ抱きとめた腕に力を入れる。
「なんかお前、甘い匂いするな?」
「そう……? あ……チョコレート、かも……」
「張り切ってたもんな、珍しく」
バレンタインは実家に帰ると伝えたときには口を固く結んで睨まれたものだったが、夕方までには帰ると約束して、指切りをしたところでやっと許してもらえた。
シャルル自身は大してバレンタインデーに思い入れもない。チョコを渡されても菓子の一つに過ぎず、あまりに反応が悪いので過去に三人の姉たちを怒らせたこともあるくらいだ。
「うん……楽しかった。キッチンにあるから、受け取って」
「オレもモモヒメにやるもんあるよ。つーかそれ取りに行っただけだし、実家帰ったの」
一旦モモメノの体を押し戻し、ポーチの中を片手で探る。
「……なぁに?」
透明な壜を取り出すと、モモメノの鼻先にくっつけるように差し出した。
中身はシャルルの趣味である手作りの茶だ。
「なんつうの? フレーバーティーだっけか? 姉貴に頼まれて作ってたやつなんだけど、お前も好きかと思ってさ」
受け取った壜の口を開けると、モモメノとおそろいの甘い香りが広がる。
「……甘いね」
「チョコの香り付けたんだよ。ほら、バレンタインだろ? こういうのもいいじゃん」
フレーバーティーを初めて知ったモモメノは漂う香りをすべて感じ取ろうとするかのように目を閉じて深呼吸をした。
「嬉しい……ありがとう」
「どういたしまして」
「ねぇ……これは好きのしるしなの?」
バレンタインは『好きな人に贈り物をする日』だと聞いているモモメノはまっすぐ問いかけた。
「嫌いのしるしじゃないとだけ言ってやる」
「わたしは、大好きのしるし」
シャルルのひねくれた物言いにも動じず、素直な笑みを見せると、一瞬シャルルは絶句し、それから照れたように目を背ける。
「……お前は、本当に素直な? ちょっと反応に困っただろ」
「困る? だめなの?」
「だめじゃないけど、まだだーめ」
困惑に首をかしげるモモメノの鼻をつまみ、ニヤニヤと笑う。
「いひゃい……」
「そんなことよりモモヒメ、グリオン呼んできて。荷物重いんだよ、オレもう持ちたくない」
「ん……行ってくる」
両手で壜を抱きしめたまま、モモメノは家の中に戻った。
途端に風が吹きぬけ、外に立ったままのシャルルのマントがひらひらと舞い上がる。
「たぶんわかってねぇよなぁ、モモメノ」
離れていったぬくもりに、シャルルは苦笑して呟いた。



モモメノはシャルル大好きだけど、シャルルはその大好きは種類違うよなーと思ってる……というちょっとすれ違いなお話でした。
らぶらぶってなぁに?
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