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【バレンタイン2-01】一刀不敗編

今日からサブギルド・一刀不敗のバレンタインが始まります~。
メインギルドの話と一部リンクしてます。
主にケイト視点で、ケイト→ヤックを下敷きにしたユスケイ、ガッサンハッチの予定。イクラクンとケビンはデート風景になると思います、たぶん……。

※ここから設定※
ガッサン
ギルドリーダーでおっぱい星人。捨て猫拾う感覚でメンバー連れてくる気のいいおっさん。
胸のサイズ的にメルクがお気に入りだが、ハッチにがっちり捕まっている。
どうしてこうなった。(ガッサン談)

ハッチ
ぺったんでエロス担当。ガッサンを最愛の人と定めて、ほとんど押しかけ女房状態。
カタカナ交じりで喋る。ギルドのメンバー全員が逆らえない人。ヤックとユスタスは「姐さん」と呼ぶ。

ヤック
メルクの義兄でお人よしの涙脆いローグ。可愛いものが大好きでモモメノが大好き。
シャルルからは「シスコンでロリコン」だと思われているが、間違いとは言い切れない。

ケイト
真面目一徹、悪即斬な騎士。剣以外には大変疎く、ヤックが初恋。
自分でもどうしていいのか良くわからない。ユスタスは空気みたいな人だと思っている。

ユスタス
悪即斬なケイトの暴走を止めたり、防いだりの苦労人。自称ケイトのストーカー。
いい加減なそぶりを見せてはいるが、芯は真面目。

イクラクン
自称ケビンの王子様。もちろん女の子だが。
ケビン以外にはツンで常に上から目線。

ケビン
イクラクンの幼馴染。趣味は発明。いつも朗らかなどじっこ兄さん。
同じギルドにはいないがブーンが実弟。三角関係のようなそうじゃないような。

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ケイトはガタガタ揺れるテーブルの上に包みを並べて途方に暮れた。
「……なんで」
テーブルは古く、四つの足のうちの一つは一センチほど短い。何故そうなったのか、ということについて深く考えたこともないのでケイトは事情を知らない。
今もそんな疑問を抱いてはおらず、なんとも恥ずかしいような悔しいような気持ちで脳内はいっぱいになっていた。
「なんで、今日に限って誰もいないんですか!」
本日はバレンタインデー。
日頃固いだの可愛げがないだの散々言われているものだから、たまにはとチョコレートを用意してみたらこの有様だ。
いつも騒がしいギルドハウスという名のボロ屋敷には朝から人っ子一人いなかった。
いや、正確には他に二名がこの屋敷内にて『取り込み中』なのだが、精神の均衡を保つためにもそこはカウントしたくない。
彼女の所属するギルドは男四人、女三人の計七人で構成されている。
人数はリーダーであるガッサンの気まぐれで増え、ギルドに入れられたメンバーの気まぐれで減ったりする。
基本が『去るもの追わず』のため、構成人員の数は浮動だ。
一番の古参はハッチ……見た目は少女そのものだが、とっくに成人しているらしい。
次がイクラクン、ケビンの二人。それからヤックになる。
ケイトはその次で、ユスタスが最後ということになるが、その差は数日程度だ。一人旅をしていたケイトとユスタスが知り合ったほうが先であったし、ほとんど一緒に加入したといってもいい。
以降ふらっと加入したメンバーもいたが、基本的にこの七人で固定しつつある。役割分担もでき、気心も知れているから、仕事もこなしやすい。
ケイトにとってもそんなメンバーと出会えたのはこのギルドが初めてであり、だからこそ滅多に張り切らないバレンタインを珍しく頑張ってみたわけだが。
「慣れないことはするものじゃないってことかな……」
手作りではないが、彼女なりに精一杯仲間のことを考えて吟味したプレゼントを見下ろし、深々とため息をつく。
帰ってくれば渡せるものだが、目覚めたときの高揚感があっただけに気分の落ち込みようが激しかった。
「せめてユスタスがいてくれたらよかったのに、どうしてあなたまでいないんですか」
一番付き合いが長く、気の置けない男の顔が浮かぶ。
彼がいてくれれば何かいいアイデアなり、時間つぶしに付き合ってくれただろうと思うけれど、留守となればしょうがない。
見目が良く気の利く男だから、バレンタインに呼び出しくらいはあるだろうし、一旦山を下りなくてはなくてはどこにも行けないのがこの屋敷の面倒なところだ。
もし彼が町に行ったのならばしばらくは戻らないだろう。
彼だけじゃなく、ヤックまでどこかに出かけていることもまたケイトのため息を深くする。
飾りの少ない包みの中で一つだけ小さなハートのシールを貼り付けた箱……それがケイトからヤックへのチョコレートだ。
ハートマークの示すものは本命。
さりげなさが過ぎるくらいのサイズは伝えたいけれど、いざとなると引っ込んでしまう臆病な恋心の現われ。
優しくて、不器用で、このギルドで誰よりも一生懸命なヤックをケイトは好ましく思っている。彼女が気にも留めなかった小さな物事を一つ一つ拾い上げては嬉しそうに話す姿が好きで、誰かの笑顔のためになら自分が道化になることも厭わない生き方に尊敬の念すら抱く。
残念ながら思いが届いている様子はなく、けれどどう行動すればいいのかもわからない。
「せっかくのチャンスなのに……このままなんて……」
自分の勇気と同じくらい小さなハートマークを見つめ、ケイトはぎゅっとまぶたを閉じる。
ユスタスならどう言うだろう。
彼の皮肉っぽい笑顔を思い出す。何かと人をからかい、ふざけた言動を繰り返すが、最後に背中を押してくれるのはいつもユスタスだ。
「好きにすれば、って言いそう……」
お前の好きにすればいいだろ、本当はそうしたいんだから。
「好きに、してみようかな」
目を開けると、大きく頷く。
包みは全部で四つ。
「まずはガッサンよね。ガッサン……ガッサンか……」
居場所が確実にわかっている相手が、一番厄介な気がしてならない。
嫌な予感を振り払うと、四つの中で一番大きな袋を手に取った。



ケイトがチョコレート渡すためにメンバー探したり探さなかったりする話です。
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