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はじまり -欝姫-

ギルド結成前、物語スタート時点のお話です。CP要素は特になし。
グリオン→メルク→シャルル→モモメノの順番です。


本日はモモメノ編、そしてはじまりのおわり。

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視界に映るのは澄んだ青空だ。薄い雲が緩やかに風に流されていくのが端に見える。
モモメノは見上げた姿勢のまま、よたよたと道を進んだ。
「ひぅっ!」
地面を見ていないから無理もないが、石に躓き転びそうになる。慌ててバランスを立て直した。
はぁはぁと肩で息をすると、手にしたうさぎのぬいぐるみをぎゅっと抱き締めた。こうしていると気持ちが落ち着く。
空を見ているのは良くない……。
胸の内で呟いて、今度は地面を見て歩く。
「ひぁっ!」
ゴンという重い音と共に額に衝撃が走る。今度は何事か。
痛みの原因となったモノを睨みつけると『ハントマン』という文字がある。長方形の板には他にも彫りこまれており、一番上の大きな文字は『ギルドオフィス』だ。
モモメノがぶつかったのは、どうやら看板らしい。
手元のメモ……うさぎの丸い手に紐で括り付けてある……を持ち上げ、何度も見比べた。
『カザンに着いたら、ギルドオフィスへ行くこと』
リストの中に文字を見つけ、瞬きを繰り返す。
「……着いた?」
赤の二重丸付きの文字は目的地だと先生は言っていた。
「……つ……い……た……」
長旅を思い出すと同時に力が抜けていく。
ドアを開けて中に入らなくてはならないのに、到着したというそれだけでモモメノはいっぱいいっぱいになってしまった。
「うわ、大丈夫?」
よろけた身体を後ろから伸びてきた腕が受け止める。見上げた先には青い髪を高く結った女性が立っていた。武器や軽装からいって、ローグかなとモモメノは考える。
ローグはモモメノをきちんと立たせると、看板の横のドアに手を掛けた。カランという涼やかな音色と共に目の前の景色がオフィスのものへと変わっていく。
「ほら、入って」
開けたドアを支えたローグは微笑んでモモメノを招く。
「……?」
「ギルドオフィスに用事でしょ」
目的を思い出して、大きく首を縦に振った。
「……ありが、とう……」
俯いてリストに目を戻す。
『いい人を見つけて、ギルドに入ること』
特別なピンクの花マル付き。
ぱぁっと表情を明るくすると、この日一番の歓喜の声で紡ぐ。
「見つけた」
モモメノはローグを追いかけてオフィスの中に飛び込んだ。



どうしてそこでシャルルやヤックと出会えないのか、うちの姫は!
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