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はじまり -青ローグ-

ギルド結成前、物語スタート時点のお話です。CP要素は特になし。
グリオン→メルク→シャルル→モモメノの順番です。


2日目はメルク編。

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長年夜型だった生活を昼型に改めるのは苦労がいった。無事朝に目が覚めるようになったが、やはり眠い。
メルクがあくびを一つ漏らすと、カザンに着くまでの期間限定の相棒も同じくらい眠そうにしながら右隣に並ぶ。
「もうすぐ着いちまうなァ」
面倒臭そうに呟く男の表情は長い前髪に隠れてよく見えない。ローグなんてやっているわりに人の良い男のことだから寂しがっているのだろうと感じ取ったメルクだが、返事はしない。
共に裏社会から抜け出し、ハントマンになるのだと決めたときの約束を彼女は忘れていなかった。
『俺たちは別々に生きていくんだ。新しい道を歩くために』
幼い頃から涙脆い男だったが、この決意だけははっきりと真剣に紡いだ。
メルクは何も聞かずに頷き、子供の時間は終わりを告げた。

街の入り口が見えてきたところで、二人は向かい合う。
「表」
メルクの言葉を合図にローグの男は銀のコインを空に跳ね上げた。
手の甲で受け止めると、チラリとコインを確認する。
「あらら、俺の負けだわ」
「そ。あたしが先ね」
ローグの男が小芝居を打ったのはわかっていたが、彼の言葉の通りにする。
別れの言葉もなしに駆け出すと一気にスピードを上げた。
出来るだけ早く彼から離れられるように。
彼が思い切り泣けるように。

近付いてきたカザンの街に思いを馳せた。
あそこから全て始まる。



メルクの、というか、ヤックとメルクのはじまりです。ヤック別ギルドだけど。
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